ジェシカおばさんの日記

なるべく毎日書ける事は書きたいです。

過去の栄光

色々と面倒臭いところをはしょって
端的に話すと
友達を救った事があります。

「今日、泊めてもらえる?」
という友達からのemergencyコールを受けたのは
なんてことない土曜の夕方でした。

友達は地元の子なのですが
東京で、大学時代の友達とご飯を食べているとの事でした。
大学の友達は男の子なんですが
まあ、そんな深い事考えず
友達としてその子家に泊めてもらう予定だったそうで。

でも、久々に会ってご飯食べていたら
なんか、様子がおかしい。
昔となんか違うし
上から目線だし
なんならこの後の事で頭いっぱい。

そんな事で、私はemergencyコールを受けたのです。
もちろん、泊まるのはいいけど
私も違う友人と会う予定があったら
なんとかその男性を撒いて
23時に新宿で落ち合おう!
という事になりました。

でも、すぐに私がその日ご飯を食べる予定だった子から連絡。
出る直前に指をドアに挟んで
出血多量で、今日お酒飲めないかも〜。と。

いやいや、
飲める飲めないじゃなくて
指大丈夫!?

詳しく聞くと血が止まらない。
との事で
私が説得してその日はご飯をやめる事にしました。

予定のなくなった私。
さっきの地元の友人に連絡。
"予定なくなったから、そちら終わり次第また連絡くださーい"と。
すると友人から
"なみーちぇも来れる?"
と第2弾emergencyコール!

え、全然知らない人過ぎるけど…
でも、これはなんとか上手いことして
友人を救い出してくるしかない。

正義感の塊の私は
とりあえず、現場に急行しました。笑

あったら、友人がemergencyコールをしてきた理由が、速攻で分かりました。
きっと悪い人ではないんだけど
でも、一緒にお話していて心地よい人ではありませんでした。
それでも、私はその場を盛り上げ
そしたら二人もなんか楽しそう。

いよいよ、もう帰るってところで
彼がトイレに行った隙に
再度友人に確認。
"今日、うちに来るでいいんだよね?"
"うん、お願いします。"

この言葉を受けて私達
の猿芝居が始まりました。

店を出たところで酔ったフリする私。
私を心配するフリする友人。
なんとか、友人を自分の家に持ち込みたい男性。

この3人の攻防戦が始まります。

友達が"なみーちぇ一人で電車乗せられないよ〜"と私と帰ることを強調。

じゃあ、その子送ってウチ来なよ!という男性。

うちの家遠いから、戻れないよ〜
とご機嫌を装って言う私。

男性もごもご…

私はここで決意します。
もう、こいつも私の家に泊まらせて
3人で帰ろう。
そしたらとりあえず友達を守れる。
"そしたら、君も来なよ〜"

そうしよう!と乗る友人。
男性はとりあえず私たちに着いてくることになりました。

これ、舞台は渋谷。
とりあえず明大前まで行きたい私たちは
井の頭線で動き出しました。

電車が下北沢についたとき
観念したと思われた男性が最後の抵抗をはじめます。

"携帯店に忘れたわ。"
そう言って列車を降りました。
ホーム降りた彼のその目ははっきりと友人をとらえていましたが
友人は目を合わせず
私が"え、どしよ?"と声をかけながら
彼女の方をむくと
彼女はただただ顔を横に振るだけでした。
男性はきっと友人が降りて来てくれると思ったのだと思います。
せめて、なんとかここで一度流れを止めようと思ったのだと思います。
しかしながらそんな思惑とは裏腹に
その瞬間電車のドアは
プスーという音を立てて静かに締まりました。

私は唖然としていましたが
その時、彼女の顔は達成感で溢れていました。
明大前でまた彼から連絡がありました。
とにかく、友人に"戻って来い"と
説得してましたが
彼女は頑として動かず
酔った事になっている私の介抱のため
私と帰ると言い切って
電話を切りました。

歩き出したところで
なんとなく2人で大爆笑してしまいました。
この数時間が夢みたいに思えて
こんな事、なかなか経験できないなって
2人であーでもないこーでもないって
話しながら
私の家に帰りました。

そしてあれからもう2年以上が経ちました。
つい最近また友人から連絡がありました。
あの男性からまたメールが来たそうで
メールの内容は
"イギリスEU脱退したね。"


えーーーーー!!!
話のとっかかりだとしても
変わってるーーーー!!!笑
やっぱりあの人独特ーーー!!笑

友達はとても返信に困っていましたが
とりあえず、返したら
それ以上返信ないそうです。


えーーーー!
真面目ーーーー!笑


友人に何を期待しての連絡だったのか。
謎が謎を呼びますが
とりあえず、数年越しにまた笑いを提供してくれた彼に
盛大な拍手をお願いします!!!!